「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(金木犀編)」No.55
この季節、金木犀は中学生の思い出が強くある。登校の途中に甘い香りの金木犀の木が、あるお宅の庭に咲いていた。それが9月の台風の時期と重なり、幼心に金木犀の印象を、より強くしたのかもしれない。台風に吹き散らかされた金木犀の […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(鬼灯編)」No.54
鬼灯(ほおずき)が、いつ日本に伝わったのか調べてみたが最も古い記述が日本最古の書物「古事記」であるという。よく知られているヤマタノオロチの目の赤さを表す喩えとして「鬼灯」を用いている、と。この鬼灯はアカカガチ(カガチ= […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(若葉編)」No.53
若葉色とは生えて間もない草木の葉。芽出しの葉。新緑のような明るい黄緑色。主に落葉樹の新芽の事。柔らかくみずみずしい……………………この稿を書いていて小学校で習った歌に「わか葉」を思い出した。歌詞は「あざやかなみどりよ。 […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(沈丁花編)」No.52
春は名のみの早春に、どこからともなく心地よい香りを漂わせ、思わず沈丁花を探そうと足を止めさせる、春を告げる花でもある。 中国が原産で日本では室町時代頃には栽培されていた、という。「じんちょうげ」「ちんちょうげ」ともいう […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(つわぶき編)」No.51
初冬に黄色い花を咲かせる。名の由来は艶葉蕗(つやはぶき=艶のあるはをもった蕗)から転じた説がある。花の少ない冬に開花するので観賞用として重宝される。薬用に解毒、皮膚病、打撲、やけど治療を目的に生薬として用いられる。若い […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(月編)」No.50
今回は「月」をテーマにしてみました。月ほど人類にとって身近で、神秘的で、日常生活にも密接に結び付いた星はないでしょう。日本古来より自然美を「花鳥風月」「雪月花」と評しています。このコーナーを「花だより」としていますが花 […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(朝顔編)」No.49
この花ほど現代の我々と密接に結び付いた花はないでしょう。小学校の夏休みの課題として朝顔の栽培と観察がいまでも続いているのではないでしょうか。原産地はヒマラヤから中国にかけてと、熱帯アジア、また近年は熱帯アメリカ大陸とい […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の万葉花だより(馬酔木編)」No.48
馬酔木:枝葉に有毒成分があり、馬が食べると酔ったように足が萎え「脚じひ」と呼ばれ、「あしび」から「あせび」となった。漢字もその由来に基づいている。葉を煎じたものは殺虫剤に用いられることもある。毒部位は全株。近年では自然農 […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(木瓜編)」No.47
木瓜(ぼけ)も春先に目を楽しませてくれ、町内でもよく見かける花です。この花は紫陽花のように微妙に色を変えていきます。淡い白から次第に紅を増して朱色に移ろっていきます。開花後はビワ位の実をつけ果実酒にも使われます。この果 […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の花だより(ヒイラギ編)」No.46
12月の花は「柊」。柊の文字はまさに冬そのもの。町内のいくつかのお宅、農地には生け垣として植えられている。硬くて棘のある葉。まさに防犯の垣根としてはうってつけである。調べてみると、柊は和名で「葉の棘に触るとヒリヒリと痛 […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の万葉花だより(茶編)」No.45
つい10年ほど前まで都立武蔵丘高校正門から東へ向かい20m位の右側の畑脇にお茶の木が道沿いに植わっていました。私は初冬に白い花を付ける佇まいが大好きでした。今は町内で見ることは無くなりました。一輪挿しに似合う清楚な花で […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の万葉花だより(蓮編)」No.44
日本の古名は「ハチス」。花が散った後の花托がハチの巣に似ているのでこの名がつけられた。ハスの花とスイレンをさして仏教ではレンゲという。(英名ではロータス。元々は古代エジプトから自生していた睡蓮の一種が由来、という説も)御 […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の万葉花だより(桑編)」No.43
♪夕焼け小焼けの赤とんぼ…山の畑の桑の実を小籠に摘んだは幻か 三木露風 誰でも歌ったことのある「赤とんぼ」の童謡。ここに登場するのが「桑」。桑は古来よりカイコの重要な餌。そして、蚕からもたらされる絹は東西の文化を橋渡しし […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の万葉花だより(菖蒲編)」No.42
今回は来月の5月5日の端午の節句に向けて「菖蒲」にしました。 その5月5日の行事の歴史を紐解くと何と2300年前の古代中国に遡り着きます。昔、漢文で勉強した記憶がある楚の国の大臣の屈原。人望があった彼が陰謀にあい失脚。世 […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の万葉花だより(マンサク編)」No.41
マンサクや 小雪となりし 朝の雨 水原秋櫻子 マンサクの 撒き散らしをり 日の光 阿部ひろし 春の先駆けとして咲くので「まず咲く花」ということでマンサクになったらしい。また、花がたくさん付くので「豊年満作」から […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の万葉花だより(びわ編)」No.40
今月はびわ。琵琶の開花は、ちょうど今頃から1~2月頃まで 。 冬の花で、あまり目立つことのない白い素朴な佇まいの花。初冬の季語になっています。 果実は梅雨前後に熟し食べごろになります。ビワの種には高濃度のシアン化合物が […]
「ここにもあったよ! ふるさと上鷺宮の万葉花だより(栃編)」No.39
今回は上鷺宮3丁目の道に、その名が付いている植物を取り上げてみました。 それは「栃」。上鷺宮区民活動センター(上鷺3丁目)の前の150m位の通りを「トキの木通り」と名付けられ、道路の北側に栃の木が街路樹として14.5本 […]